パリオリンピックが開催され、日本のメダル獲得に期待がかかる種目が目白押しの今日この頃。
今回は、メダルちなんで金属と磁石についてお話します!!
金属であれば磁石にくっつくイメージを持っている方も多いと思います。
しかし、金、銀、銅、アルミニウムなどほとんどの金属は磁石にくっつきません。実は、磁石にくっつく金属の方が稀な存在です。
磁石にくっつく金属は?
磁石を近づけた際に磁気を帯びる特性を持つ物質を、磁性体と言い、磁性があると表現されます。その中でも、特に磁石と強く反応する物質を指して「強磁性体」と称します。
その代表例が、鉄、コバルト、ニッケルの3種類です。
また、強磁性体はその磁性の持続性によってさらに細分化され、磁力が短時間で消失する「軟磁性体(ソフト)」と、長期間磁力を保持する「硬磁性体(ハード)」に大別されます。
磁石が鉄などにくっつくのはなぜか
磁石には、ものに触れずに引きつけたり遠ざけたりする「磁力」が働いています。
この磁力は、磁石が持つS極とN極という2つの「磁極(じきょく)」に近いほど強く発生しています。
仮に2本の磁石を近づけた場合、S極とN極は引き寄せ合い、S極同士とN極同士だと反発します。
では、鉄などの磁石ではないものが磁石にくっつくのはなぜでしょうか。
鉄の中には、「分子磁石」という目には見えない小さい磁石のようなものが、バラバラの向きでたくさん入っています。
磁石を鉄に近づけると、これらのバラバラの向きだった磁石が同一方向に整列します。
これにより鉄にもS極とN極が発生し、磁力によって磁石がくっつくという仕組みになっているのです。
なお、磁石と鉄を離すと、鉄の中の小さい磁石の向きは再度バラバラに戻り、磁力はなくなります。
磁石に近づけてはいけないもの
最後に身の周りにある「磁石に近づけてはいけないもの」について紹介します。
①クレジットカード、通帳、キャッシュカード
クレジットカードなどを磁石に近づけてはいけないのかというと、それは黒いテープに問題があります。
クレジットカードの裏には、黒いテープのようなものがありますよね。実は、あの黒いテープには磁気によって色んな情報が記録されているんです。
なので磁石を当てると、別の磁力が発生し情報を読み取れなくなってしまうのです。
実は通帳も、磁気テープでデータを保存しているものがほとんどです。なので磁石を当ててしまうと、通帳の記載の際に通帳を読み込んでくれなくなります。
②時計
実は時計も磁石の影響を受ける製品です。
壊れるというよりは時刻が狂うケースが多いですね。
時計の駆動方式によって磁気で出る症状は異なります。
③ペースメーカー
ペースメーカーは磁石で動作をコントロールしているものが多いので、別の磁石を近づけるのは厳禁です。
誤作動を起こす可能性があり危険です。
植え込み部分に磁石が触れたり胸ポケットにマグネットを入れないよう気をつけましょう。
④方位磁石
方位磁石は磁力で方角を示します。
名前の通り磁石でできているので、磁石を近づけると影響をモロに受けてしまいます。
瞬間的に方角がおかしくなる事もあれば、そのまま正確な方位に戻らないこともあります。
作りが雑な安物ほど狂いやすいです。
狂った方位磁石は北と南がきっちり逆になります。
針の上を一直線に磁石でなぞると元に戻すことができます。
大井町 建築・リフォーム相談センター
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