今回は、建設に欠かせない材料、コンクリート。 通称”生コン”についてお話したいと思います。
コンクリートとは、セメント・砂・砂利に混和剤と呼ばれる薬品を混合し、水を加えて練り混ぜて固めた状態のものです。
固まる前のまだ軟らかい状態が「生コンクリート」(通称生コン)です。 (ちなみに英語のconcreteは、「色々な物がくっつき合って固まったもの」を意味します)
この生コンを高品質な状態で現場まで運ぶことが重要なのです。
というのも、工場でつくられた生コンクリートは2〜5時間で固まり始めてしまうため
日本建築学会の規定で下記にように決められています。
コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度は、外気温が25℃未満のときは120分、25℃以上のときは90分とする。
俗にいう 生コン90分ルールです。
では使い残したコンクリート等は、どうしているのでしょうか?
実はこうしたコンクリートは、色々な形で再利用されています。
「残コン」や「戻りコン」と呼ばれるコンクリートは、タイムリミットの90分を過ぎているため、 別の建設現場で建物のコンクリートとして使うことは出来ません。
代わりに、こんな再利用法があります。
・工場にて大量の水を使い、砂と砂利に分けて利用する。
・細かく砕いて、砕石(下に敷かれる石)として使う。
・建物を建てるための基準線を出したり、職人さんの足場確保のためなどに使う。(通称捨てコン)
このように建設現場では、資源の無駄遣い削減のため様々な取り組みをしています。
大井町 建築・リフォーム相談センター
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