コンシェルジュ BLOG

木から木材になるまで

木は、丸太を伐り出してそのまま製品に使えるわけではありません。
家具などの製品に適した「材」にするため、目的に合わせたさまざまな加工方法があります。
木は先端にいくにしたがって細くなっているため、目的とする材をつくるために使える部位も決まっています。
木の部位ごとに木材なるまでの加工プロセスを見ていきましょう。

木が木材になるまでのプロセス木が木材になるまでのプロセス2

 

木の各部名称と 板材のグレード

天然の素材である木を使うには、その個性を活かして適切な目的に使用することが重要です。加工するうえでは、色や木目といった模様や節など、木素材ならではの特徴を活かすことがカギとなります。以下、木の各部の呼び名と、特徴によるグレードを紹介しましょう。


各部名称

柾目(まさめ)赤身(あかみ)追柾目(おいまさめ)板目(いため)白太(しらた)
柾目・赤身・追柾目・板目・白太

化粧面の見え方による 等級と材の名前

 

無節(むぶし)

無節(むぶし)

まったく節のないものを「無節」という。

 

上小節(じょうこぶし)

上小節(じょうこぶし)

直径約10㎜以下程度の節が、60㎝間隔にひとつくらいずつ点在。

 

小節(こぶし)

小節(こぶし)

直径約20㎜以下程度の節が、50㎝間隔にひとつくらいずつ点在しているイメージ。

 

白太材(しらたざい)

白太材(しらたざい)

化粧面が、木の表面を守っている外周部分の白太だけの材。無節の美しいものは希少品とされる。

源平材(げんぺいざい)

源平材(げんぺいざい)

化粧面に、白太と赤身が両方出ている材。スギ材ではよりはっきりと色の違いが出るので、視覚効果として意図的に選んで使用されることがある。

赤材(あかざい)

赤材(あかざい)

化粧面が赤身だけの材。最も耐朽性が高く、色合いも美しいので高級材として扱われる。節が出やすいため、無節のものは希少価値の高い最高級品。

 

日本は世界のなかでも有数の森林国。国土面積の約7割が森林で占められていますが、現在、そのうちの約4割が人工林です。
人工林は、いわば畑のようなもの。木を育て、資源として活用していく必要があります。森の木々は、数十年、数百年という長い時間をかけて育っていきます。
そんな森の時間を理解し、「植える」「育てる」「収穫する」というサイクルを適度なバランスで行なっていくことがとても大切なことです。

大井町 建築・リフォーム相談センター

03-5718-1311

お問い合わせ受付時間 9:00〜18:00
定休日 水曜日