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「ここに欲しかった!」を防ぐ。コンセント配置は「3の倍数」で考えるのが正解?

「新築したのに、結局延長コードだらけ…」 そんな悲劇を防ぐための、プロが教える電気配線の法則をご紹介します。

 

1. なぜ「3」なのか? コンセントの黄金律

一般的に、壁に設置されるコンセントは「2口」が標準です。しかし、現代の生活ではこれが「あと1つ足りない」の原因になります。

そこでおすすめしたいのが、「3口コンセント」を標準にする、あるいは1箇所に「2口×3(=6口)」を固めるという考え方です。

  • 「2」はすぐに埋まる: スマホの充電と加湿器だけで埋まってしまいます。

  • 「3」なら余裕が生まれる: 掃除機をかけたい時や、一時的なキッチン家電を使いたい時、わざわざ何かを抜く手間がなくなります。

 

2. 【場所別】失敗しないための「+1」配置術

リビング:テレビ裏は「6口」でも足りない?

テレビ、録画機器、ゲーム機、ルーター、スピーカー…。テレビ周りは家電の宝庫です。

ここは迷わず**2口コンセントを3セット(計6口)**設置しましょう。タコ足配線を防ぐことは、見た目だけでなく火災予防(トラッキング現象防止)にも繋がります。

キッチン:調理家電の「待機電力」と「抜き差し」を考える

炊飯器やレンジなど常に使うものに加え、ミキサーや電気ケトルなど「たまに使う」家電が多いのがキッチンです。

  • 法則: 「常時接続する家電数 + 2口」この「+2」があることで、スマホでレシピを見ながら充電したり、ハンドミキサーを使ったりする余裕が生まれます。

寝室:枕元こそ「3口」が必須

スマホの充電、読書灯、そして冬場の加湿器や夏場のサーキュレーター。枕元に2口しかないと、必ずどれかを諦めることになります。ここも3口タイプに変更するのがスマートです。

 

3. 「高さ」の雑学:床から25cmだけじゃない

コンセントといえば「床の近く」というイメージがありますが、用途に合わせて高さを変えるのがリフォーム上級者です。

場所 推奨される高さ(床から) 理由
標準 20〜25cm 掃除機のコードが届きやすい。
デスク周り 70〜90cm 机の上にコードを出せるので、潜り込まなくて良い。
洗濯機 105〜110cm 水がかかりにくく、抜き差しが容易。
玄関 100cm前後 電動自転車のバッテリー充電や、掃除機の収納に便利。

まとめ:コンセントは「未来の自分への投資」

コンセントの増設は、壁紙を貼る前(リフォーム中)なら数千円〜で済みますが、住み始めてから追加するのは工事費が跳ね上がります。

「ちょっと多いかな?」と思うくらいが、10年後のデジタルライフにはちょうどいい。そんな視点で、ぜひ配線図を見直してみてください。

大井町 建築・リフォーム相談センター

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