畳は日本で発達した床材です。もともとは平安時代の貴族の屋敷で板の間の上に敷く敷物として用いられており、身分や富の象徴とされていました。畳が一般化したのは江戸時代のことで、部屋中に敷き詰める現在と同じ形で庶民の間にも広まりました。
中国から伝わったものが多い日本文化ですが、イグサを使った畳という床材は、日本の風土に合った固有の文化です。ソファやベッドを用いる西洋の生活スタイルが浸透してもなお、畳がなくならないのは、日本人にとって畳の心地良さが特別なものといえるからでしょう。
畳の効能
1.湿度を整える
畳の原料となるい草は、調湿効果も抜群!高温多湿な夏や低温低湿の冬を過ごす日本の気候にもぴったりです。
2.空気をきれいに
シックハウスの原因となるホルムアルデヒドや二酸化窒素を吸着し、空気を浄化してくれます。畳は、エネルギーを使わない天然の空気清浄器です。
3.夏は涼しく、冬は温かく
畳は四季を通じて、優れた断熱効果を発揮します。夏場はサラリと快適に、冬はほのかに温かい畳の上では、誰もがくつろげる時間が流れます。
4.安心感のあるクッション性
畳の適度な弾力性は、転んでも怪我をしにくいというメリットも。硬いフローリングよりも足や腰、膝への負担も和らぎます。
5.アロマセラピー効果
い草の香りに満たされた部屋は、アロマセラピー効果も。また、しなやかで丈夫な熊本県産のい草は、磨くほどに艶やかな黄金色になります。
6.学習効果
畳の空間で勉強した子どもたちは、集中力が持続し成績も向上したという結果が実証されています。畳のある空間は、高い学習効果も期待できます。
い草は六角形の立体柔組織、星状細胞で構成されています。
その繊維と繊維の間は中空で節があり小部屋がたくさん。
この空洞がイグサの驚異的な調湿機能をつかさどっています。
ホルムアルデヒドなどの汚染物質を吸着し、それを分解していくという、 まさに空気清浄機の役割を果しているといえます。
次回は、畳ができるまでをお伝えしようかな!!
大井町 建築・リフォーム相談センター
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