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木質ボードについて

住宅からオフィス・施設・工業材料とさまざまな分野で活躍する「木質ボード」。

製造方法により『繊維板』と『パーティクルボード』の2種に分類され、さらにその形成工程から4種類の板状製品に分けられます。

 

 

木質ボードには、繊維板とパーティクルボードがあります。

繊維板は、ファイバーボードとも呼ばれ木材そのほかの植物繊維を主原料とし、これらをいったん繊維化してから成型した板状製品の総称で、

JISでは密度によりハードボード(HB)MDF(ミディアム・デンシティ・ファイバーボード)、インシュレーションボード(IB)の3種類に分けています。

パーティクルボードは、木材その他の植物繊維質の小片(パーティクル)に合成樹脂接着剤を塗布し、一定の面積と厚さに熱圧成型して作られる板状製品です。

 

ハードボードの紹介

ハードボードは5mm以下の薄物が中心です。

表面は平滑で、固く強い曲げ強度を持っているのが特長で、金属板のように打抜加工、曲げ加工ができます。

主に木材などの植物繊維を成型した繊維板のうち、密度が0.80g/cm3以上の板状製品です。

 

主に、自動車内装部品・梱包保護材・養生板等に使用されます。

 

 

MDFの紹介

MDFは、表面、木口が繊密で、ルーター切削などに最適です。

また塗装、各種オーバーレイ加工に適しており、密度を高めに設定した構造用MDFもあります。

密度が0.35g/cm3以上で乾式製法(ドライプロセス)による板状製品です。

MDFは、他の合板やパーティクルボードなどと比べ、表面が硬く平らで滑らかであり、水や湿度に対する寸法の安定性にも優れています。

さらに小口面も緻密であることから、機械加工や彫刻、曲面加工、塗装を施したときにも綺麗な仕上がりとなります。

主に、フローリング基材・収納・ドア(下地)・構造利用(耐力壁)に使用されています。

   

 

インシュレーションボードの紹介

インシュレーションボードは、断熱性、吸放湿性、吸音性に優れており、軽くて、寸法安定性も良く、加工・施工が容易です。

主に密度が0.35g/cm3未満のもの、アスファルト処理したシージングボードは密度0.40g/cm3未満の板状製品です。

この他に、断熱材として木質繊維断熱材があります。

主に、畳・畳床(I形)・養生板・押入れ内装等に使用されています。

   

 

パーティクルボードの紹介

パーティクルボードは木材の小片で多層構成されており、表裏面は中心層より細かくなっています。

塗装、各種オーバーレイ加工もできます。構造用パーティクルボードもあります。

パーティクルボードは、無垢材に比べて厚みや大きさ自由に加工でき、反りや狂いが少ないのが特徴です。

原料には建設現場からの出る木材・パレットなどの廃材や、合板などには不向きな小径の樹木でも利用が可能であり、資源リサイクル性に優れ、地球環境に優しい木質基材と言えます。天然板に比べて価格も安価です。

一方、高湿度で劣化しやすいので、湿気の溜まりやすい場所、水回りでの使用には注意が必要となります。

主に、一般家具・マンションの遮音二重床ベースパネル・耐力面材に使用されています。

   

 

「木質ボード」は、木材資源のマテリアルサイクルから生まれる高度有効利用産業です。
製品歩留まりが極めて高く、未利用材を高度に利用できることから、持続可能な循環型社会の実現を可能にします。

簡単に言うと、地球にやさしいエコ素材!!

 

大井町 建築・リフォーム相談センター

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