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タイルについて

タイルには多くの種類があり、素地によって「磁器質」「せっ器質」「陶器質」と分類することができます。

今回は、それぞれの素地からなるタイルの特徴や強みをお話していきます!!

・タイルの素地(きじ)と種類

旧JIS規格では磁器質・せっ器質・陶器質と分類していましたが、2008年のJIS規格改正により試験方法が変わり、分類名もⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類と変更されています。

旧分類表記(自然吸水率) 新分類表記(強制吸水率)
磁器質(1.0%以下) Ⅰ類(3.0%以下)
せっ器質(5.0%以下) Ⅱ類(10.0%以下)
陶器質(22.0%以下) Ⅲ類(50.0%以下)

メーカーやカタログによっては、磁器質・せっ器質・陶器質の表記を残しているものが多く見られます。

磁器質タイル(Ⅰ類)

石英や長石などを1,250度程度で焼いたタイル。
たたくと澄んだ音がします。
常に綿密で硬質な素地で作られており、吸水率は3.0%以下と最も小さいタイルです。
吸水性が低いため変形しにくく、水回りの壁・床や外装に用いられます

せっ器質タイル(Ⅱ類)

粘土・長石などを約1,200度前後で焼いたタイル。
吸水率は10%以下で、磁器質タイルと同等の強度を持ちます。
素焼きのような素朴な雰囲気のものが多く、主に外部壁・床に使用されます

陶器質タイル(Ⅲ類)

陶土や石灰などを1,000度程度で焼いたタイル。
たたくと濁った音がします。
多孔質のため、吸水率は50%以下と最も水を吸いやすいタイルです。
強度が落ちるため外装には不向きですが、寸法精度が高いため、より近くで見ることの多い内装用タイルとして多く用いられます

 

・施釉(せゆう)の有無

施釉(せゆう)タイルとは?

釉タイルとは、うわぐすりとも呼ばれる「釉薬(ゆうやく)」を表面に塗って焼成したタイルです。
釉薬によって、タイルの表面に光沢が生まれ、様々なデザインや模様を出すことができます。
また、タイルの表面をコーティングすることによって、表面からの吸水を防いだり、汚れをつきにくくするといった効果もあります。

無釉(むゆう)タイルとは?

無釉タイルとは、素焼きタイルとも呼ばれ、タイルの表面に釉薬を施さず、そのまま焼成したタイルのことを言います。
無釉タイルは、表面に塗膜が無く素焼き特有の風合いや質感を持ちます。
基本的に、光沢はなくマットな仕上がりになるのが特徴です。
施釉タイルに比べて吸水性が高いため、水や汚れが染み込みやすいため使用場所には注意が必要です。

 

タイルは施工費用こそ高いものの、丈夫で、汚れや水に強いものが多いので、その後のランニングコストがかかりにくい建材です。つまり、長い目で見るとお得な建材です。近年シックハウス症候群が問題視されていますが、タイルにはその原因となるような化学物質が含まれていません。身体に優しい建材を使って家を建てたいということであれば、タイルも一つの選択肢として考えてみても良いと思います。

大井町 建築・リフォーム相談センター

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