近年、DIYの流行とともに釘やビスを使うことが多いのではないでしょうか。
今回は釘とビスの違いについてご紹介します。

・釘とは

一般的な釘は、軸の部分が直線で凸凹がありません。
この形状はまっすぐ上に引き抜く力に対しては弱いです。
ビスと比べると抜けやすいという点はありますが、横からの力には強く、横方向に強く叩かれても折れたり、ブチ切れたりせ
ず、粘り強く曲がって抵抗します。

釘の長所

●道具は金槌さえあれば、釘打ちができるのでお手軽です。

●くぎの頭部はビスに比べて平らなので打込んだ後に目立ちにくいです。さらに種類もたくさんあり、より頭部が目立たないものもあります。

釘の短所

●手作業で打込むので曲がることがあります。何度もやり直すと材料に傷がつきます。

●引抜きに大変な労力がいります。打ち損じのやり直しはバールを使用して釘を抜きます。最後まで打込まれた釘を引抜く場合は部材に食い込ませる必要があるので部材が傷つきます。

●打込みの際に衝撃があります。金槌でたたくと衝撃があるので部材が跳ねズレることがあります。しっかりと固定する工夫が必要です。

 

・ビスとは

ビスは、軸に螺旋状の凸凹があります。
この形状のため、並大抵な力ではこれを引き抜くことはできません。
しかし、横からの力は釘に比べるとかなり弱いです。
横方向に強い衝撃が加わると案外簡単に折れたり、ブチ切れたりします。

ビスの長所

●電動工具を使用した場合、楽に打込めます。

●ビスを抜く場合は電動工具で逆回転させると簡単にできます。

●打込むときに曲がる心配は釘より少ないです。

●打込みの衝撃が少ないので、組立てる部材がズレることも少ないです。

ビスの短所

●電動工具を購入する費用は数千円から数万円かかります。

●頭部に溝があるため、打込んだ後に目立ちます。

●ネジは一般的に焼き入れをしているので強くなっていますが、反面脆くなっています。ネジは山と谷が交互になる作りなので、細い部分が側面から荷重を受けると、ボキっと折れてしまうことがあります。

 

・長さの目安

材料と材料を繋ぐとき、どれくらいの長さの釘やビスが適正なのかと質問を受けることがあります。
適正な長さがわかることは結合部材を選ぶときの目安になります。一般的には次のようになっています。

釘の長さ

接続先が木端(木の繊維に対して直角方向)の場合は接合する部材の厚さ2.5倍、木口(木の繊維の同じ方向)の場合は3倍が良いとされています。

ビスの長さ

ビスの場合は接合する部材の厚さの2倍が良いとされています。

 

釘とビスの長所短所が理解できると、何を作るかによって使い分けができます。

ネジはここで使う!釘はここでないとだめ!というわけではなく、臨機応変にそれぞれを使い分けてみましょう!!

大井町 建築リフォーム相談センター

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