今回は、トイレ交換の際に知っていると業者さんから一目を置かれちゃうかもしれない知識をご紹介します!!
トイレリフォームの大切な確認点「排水方式」
トイレには「床排水」「壁排水」と二種類の排水方式があります。
普段は気にすることのない排水方式ですがトイレの交換工事を行う際には非常に重要なポイントです。
現在、一戸建てや一般的なマンションでは、床排水の便器が主流になっています。
しかし一部のマンションや公団住宅などでは、壁排水もみられます。
壁排水と床排水
壁排水と床排水があるトイレですが、見分け方はとっても簡単です。
トイレの背後から壁に向かって配管が出ているものを壁排水と呼び、トイレの内部から床下に配管が進んでいるものを床排水といいます。
つまりこの排水方式の違いとは排水管が壁と床のどちらにむかっているかという単純な点にあります。
壁排水:トイレの後ろ側から壁内に排水管が接続されているもの。
床排水:トイレの内部から床下に排水管が接続されているもの。
排水方法は建物が建設される時点で決まっています。そこにどちらがいいというほどの差は存在しませんが、見た目のスッキリとした床排水が現在主流となっています。
この二種類の排水方式が関係するのは、トイレの交換工事を行うリフォームのタイミングです。壁排水と床排水に合わせてトイレもそのタイプを変更しなければいけません。
商品によってはどちらかの排水方式しか選べないモデルも存在しますので、カタログを見る際にはご自身のトイレのタイプを知っておくと便利かもしれません。
排水芯と排水高
トイレの交換前に排水方式と一緒に確認する項目として「排水芯」と「排水高」があげられます。
この点に関してはトイレ交換前に業者が確認することなので、お客様が行うことはありませんが、業者との会話で出てくる機会もありますし、トイレ交換と排水の関係性が分かるので知っておくと便利なキーワードです。どちらの単語も排水の位置関係を示すものです。そして、排水芯は床排水に用いられ、排水高は壁排水に用いられる言葉です。
排水芯について
床排水のトイレに関係する排水芯とは、便器の背後にある壁から排水管の中心までの距離のことです。
この距離を測り排水管の位置を把握することで、トイレ交換時の配管接続方法を決めることができます。
その方法は、トイレの品番の確認、またはトイレを床に固定しているネジの大きい方の中心と壁までの長さを測定するというものです。
このネジはキャップがかぶされており、サイズが大小に分かれています。計測する際は大きい方のキャップで測ります。
また、キャップが一つの場合はその中心から壁までの長さで排水芯を計測します。
複雑そうに感じる排水芯ですが、実は以下の2種類しかありません。
・ 200mm
・ それ以上
200mm以上の場合、リモデルタイプを選ぶ必要があります。
※リモデルタイプは長さ調節ができる排水管を使うので、別途購入が必要になりますが、どんなサイズの排水芯でも対応できるスグレモノです。
排水高について
排水高は、壁排水のトイレ交換時に測定する項目です。壁排水の場合は露出しているため直接計測を行います。
こちらも多くの種類があるわけではなく一定の規格サイズかそれ以外のものかを調べるためのものです。
排水高は、120mmまたは155mmを基本とし、それぞれ揺れ幅をアジャスターにて調整します。
今回はトイレ交換時に耳にする「壁排水」と「床排水」、ならびに「排水芯」と「排水高」についてまとめました。トイレ選びの参考になれば幸いです。
また、床排水の便器だけど、カバーがあってネジが隠れてしまっている・一体型のトイレでどうやって計れば良いかわからない。など自分ではわからないという方は是非お気軽にお問い合わせください。
大井町 建築・リフォーム相談センター
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